ふつうの人間は、「生まれついてのものに恵まれた人にしのぎ勝つためにのみ生きねばならない」。これが前向きに生きることの哲学的意味である。ふつうの人びとは、「仕事能力による闘争力としてしか平等というものを得ることができない」から。これ以外のしかたでは、達成感や幸福感は得られないのだ。「なぜ私はいつも前向きなのか。なぜなら、たった一度の人生をいい夢にしたいからだ」。