古びた乾物屋を5年で現在のスーパーにまで発展させ、商売は順調だった。だが、「陰湿で汚い」営業妨害と買収工作が露見。経営者は元やくざ。血はたぎり、自分の手で始末をつける。しょせん、「堅気の暮らしができるような男」ではなかったのだ。とはいえ、一切の言い訳や弁解を拒み、自ら躰を張ることで責任のありかを示そうとする潔さ。力強い北方流男の美学が噴出する。