奈良の大仏創建時に、山口県美東町から大仏鋳造用の大量の銅が送り出されたことを、ある小説で知る。知らないことは恐ろしい。早速、長登銅山跡と東大寺大仏を現地視察。一体全体、当時の人々はこの大仏をどのようにしてつくったのか。コンピュータも大型クレーンもない時代に。一切の疑問は、絵と図解を駆使したこの本で氷解する。大仏建立は厳しさとロマンあふれる一大スペクタクル。昔の人はえらかったのだ。