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心に響くこの一冊

『打ちのめされるようなすごい本』


米原万里 文藝春秋

  問題意識の領域が比較的オーバーラップしている人の書評というのは、実にありがたい。読みたい本があるかぎり、更に年をとっても、退屈することはないだろうから。それにしても、「癌治療本を我が身を以て検証」の3編の凄みと迫力。自ら卵巣癌に罹り、「座して死を待つほどに達観していない私」は、手術、放射線、抗癌剤治療を避けるために、身を賭して、様々な代替療法に挑戦する。そのプロ根性に脱帽。


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