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心に響くこの一冊

『八甲田山死の彷徨』


新田次郎 新潮文庫

 明治35年、厳寒の八甲田山中で、日露戦争を想定した雪中行軍が行われた。青森第五聯隊の約200人が遭難、凍死する一方で、逆コースを辿った弘前第三十一聯隊は成功する。この明暗を分けたものは何か。指揮系統のあり方、情報収集や計画の立て方、あるいは統率者の人を見極める能力からリーダーシップのあり方まで、管理者研修に打って付けのケースメソッドを提供してくれる。


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