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心に響くこの一冊

『走ることについて語るときに僕の語ること』


村上春樹 文藝春秋

  作家として独自のスタイルを貫く。朝早く起きて、夜早く寝る。運動をして、体力をつくる。文壇に関わらない。注文を受けて小説を書かない等。翻って、ものを書く、ゼロから何かを生み出すには、途轍もないエネルギーを要する。集中力と持続力。“毒素”に対抗できる免疫システム。ゆえに、基礎体力の強化が必要なのだ。息長く職業的に小説を書き続け、質の高い作品を生み出していこうとする創作姿勢のなせる業。


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