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心に響くこの一冊

『収容所から来た遺書』


辺見じゅん 文春文庫

  敗戦後、ソ連軍によってシベリアに抑留された日本人捕虜は約60万人。そのうち、極寒と飢えと重労働のために亡くなった人は7万人を超える。その中の1人。絶望した日本人を励まし、力づけ、ラーゲリの暗い生活に光を与えつづけた男がいた。その男の遺書は、彼を慕う仲間たちの尋常ならざる手段により(文字を残すとスパイ行為とみなされた)、戦後11年の歳月を経て、漸く遺族のもとに届けられた。


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