知識、見識、胆識の3つを「三識」という。知識は、人の話を聞いたり、書物を読んで得られる。これに経験と学問が付加されて見識となる。見識にさらに実行力が加わると胆識となる。つまり、知識だけではだめで、知識が見識になり、その見識も最後には胆識となって、実業社会で初めて役に立つ。人間学とは、胆識を育てる学問である。「安岡人間学」の格好の手引書。