人間の行動や感情をコントロールしているのは脳である。脳の覚醒下手術で日本屈指の実績を持つ医師が、精神疾患の治療に人間学を導入して大きな効果を上げている。臨床で、ある「人間学」の本を患者に読ませたところ、薬よりも症状改善が認められた。私心にとらわれることなく「公」を考えることが脳に新しい回路を開き、「志」を持つことがストレスを乗り越える脳を作るのではないか。脳科学が証明する人間学の効用。