2002年10月15日、弟(を含む5人)は、あの国から帰ってきた。「ちょっと出かけてくる」と言い残して24年の歳月。当時、周囲では、「UFOの仕業だ」とか「神隠しに違いない」等と噂話が飛び交っていた。状況が一変したのは、「大韓航空機爆破事件」の容疑者、金賢姫の一言。“拉致”という卑劣な国家犯罪が露わになる。しかし拉致被害者とその家族に立ちはだかるのは、無法国家と無能国家だった。