1人の漁師を乗せた3.3トンの小船繁栄丸は、エンジントラブルにより、37日間も太平洋を漂流。銚子沖800kmの海域で奇跡的に発見され、生還を遂げた。悲惨な結末とならなかったのはなぜか。水や食料などの多少のストックがあったこと。釣り道具、カセットコンロ、シーアンカーの存在。しかし何より与って力があったのは、「あきらめて」「とりあえず、自分にやれることをやった」こと。