日本の企業が「もの造りが強い割には儲からない」のはなぜか、という問題意識から、「現場発のもの造り戦略論」を展開する。切り口となるのは、製品・工程の基本的設計思想とも言うべき「アーキテクチャ」。「擦り合わせ型」(インテグラル)と「組み合わせ型」(モジュラー)に区分できるというのだ。この発想と提言は、企業の戦略的構想力の形成に貴重な示唆を与えると思う。