売上高利益率という指標を手がかりに、超長期で日本企業の業績を評価、分析。経営戦略が十分に機能しなかったことに伴って出てくる症候群を捕捉し、日本企業の戦略不全を論証している。従来の戦略に関する「標準化された手法」からは差別化や異質化は生まれようがない、と断言。経営者と管理者は役割が本質的に異なり、戦略の源泉は、あくまで経営者の持つ事業観にある、という視座は明快かつ新鮮である。