意外にも、「コンペ(設計競技)はほとんど連戦連敗といっていいほどの惨憺たる状況」だとか。しかし敗戦も悪いものではない。アイデアは残るし、「発見した新たなコンセプトが、その後に別なかたちで立ち上がることもある」からだ。ひるむことなく「闘い、挑戦し続ける精神」あるいは「ギリギリの緊張状態の中にあってこそ、創造する力は発揮される」と、信ずればこそのことではあるが。