体育会系→自衛隊→度胸千両的業界→小説家というレアな人生を歩んできた筆者による、抱腹絶倒まちがいなしの痛快エッセイ。〈全4冊=4年間〉が、無名の物書きから直木賞受賞を経ての売れっ子作家へのリアルタイムな“成長記録”となっており、実は当初からの筆者の目論見どおりというから、これまた凄い。小説のような虚構が入りにくい(たぶん)エッセイならではの作家の本音がのぞける。