折りたたみ式カヌーに乗っての川下り紀行。「目に入るすべての風景は自分の腕で稼いだものだから、それだけ感銘も深い」。もちろんカヌーを漕ぐだけではない。泳いだり、潜ったり、釣りや魚の手づかみ漁もやる。そしてキャンプ。流木の焚火で焼いたヤマメを肴にウイスキーを飲む。テントの中ではヘッドランプを点けて本を読む娯しみもあるのだ。男の生き方と瀕死の重傷を負う川文化、川行政のあり方を問う。