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心に響くこの一冊

『野火』


大岡昇平 新潮文庫

 戦うために海を越えて運ばれたフィリッピンのレイテ島。だが敗戦間近、田村一等兵は、「肺病やみを、飼っとく余裕はねえ」と言われ、中隊を放逐される。「危険が到来せずその予感だけしかない場合、内攻する自己保存の本能は、人間を必要以上にエゴイストにする」。野火を目印に人間を探しに行った私の秘密の願望とは?人間は飢えの果てに、互いに食い合うのが必然なのか?


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