敗戦という空前絶後の危機の真っ只中に、時勢に押し出されるように“歴史の黒子”として登場。日本の早期独立と経済復興にらつ腕を振るった男の一代記。英国仕込みの語学力を武器に、卑屈にならず、おもねることもなくGHQと堂々とわたりあった。生涯を通じ大事にしたことは“プリンシプル”。乱世にあって、功を求めず、日本人であることの矜持を失わなかった、余りにも格好いい男の実像を後世にも伝えたい。