明治時代、日本の偉人たちを世界に向けて紹介するために、英文で書かれた著作の日本語訳。西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳らに傑出しているのは、徹底した無私(利己を抑える)の心と道徳(徳性を磨く)の実践。つまり人格の涵養である。今日、企業の経営トップに最も求められる資質といってよい。どんなに商才があろうと、経営者の歪んだ心根は、社会との軋轢を生じさせ、やがては組織を没落させる原因となるから。