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心に響くこの一冊

『たった一人の30年戦争』


小野田寛郎 東京新聞出版局

 小野田さんの“終戦記念日”は、元上官から「任務解除命令」を受けた昭和49年(1974年)3月10日。かつて捜索隊がルバング島に置いていった親族の手紙、日本の新聞・雑誌類は、彼にとっては「米軍の謀略工作」にしか見えなかった。陸軍中野学校では、「百年戦争」を教えこまれ、「残置諜者」の特殊任務を命じられていたから。いったん組みこまれた脳の回路は強化されることはあっても、修正するのは並大抵のことではない。


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