その発見は偶然の産物だった。間違った薬品を混ぜた試料を、「もったいない」と捨てずに使った実験が新発見につながったのだ。偶然のなかから何かを察知する能力は、失敗の積み重ねという経験によって培われてきたもの。失敗を重ねていくなかで、勘が養われていくのである。まさに、失敗は成功の母。創造的な仕事をするためには、多くの失敗が必要なのだ。