「当事者研究」と名付けられた「自分を助けるプログラム」(統合失調症などを抱える人たちが、仲間と症状や対処法を解き明かしていく試み)の実践報告。キーワードは、@当事者意識、A観察者の視点、B言語化や図式化による表現、C仮説、実験、検証、D専門家との共働と連携、E自己の受容と肯定、F人とのつながりの回復、などであろうか。病気ではないのに心が不健康な人にも対応できる貴重な知恵が集積されている。