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心に響くこの一冊

『腰痛放浪記 椅子がこわい』


夏樹静子 新潮文庫

  約3年間、原因不明の激しい腰痛に苛まれる。考えられる限りの治療を試みるが(果ては霊の供養まで)、何ひとつ効なく、症状は増悪の一途。最後に出会った医師に、心身症と診断される。ネックは、思い込みが強く(ネアカの自分が心の病に陥るわけがない)、心身相関の認識がうすい(たかが心因でこれほどの症状が発生するはずがない)こと。だが、医師が行ったある特殊療法により、指一本触れられずに劇的に完治した。


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