『週刊朝日』への連載に先立ち、社の重役会議が開催された、とか。何しろ、喧嘩、博打、姦通に女郎買い等というやくざ稼業の世界を描いたものだから。しかし、河内男を体現した朝吉親分は、小気味のいい啖呵を切りながら、度胸よく切った張ったの修羅場へ乗り込む。そのうえ正義感が強く、義理人情にも厚い愛すべき悪漢。連載が好評を博したのは言うまでもない。