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心に響くこの一冊

『最後の冒険家』


石川直樹 集英社

  暖かい空気は冷たい空気よりも浮く、という単純な仕組みを利用して飛ぶのが熱気球。その手作りの熱気球で太平洋横断に挑戦した冒険家がいた。これが、ただごとでないことは容易に想像できる。横断の失敗は着水を意味し、着水はすなわち死に直結するから。現に、2008年、単独で2回目に挑んだ神田道夫は、行方不明。これは、第1回目、2004年に2人で挑戦した時のノンフィクション記録。チャレンジ魂に敬服。


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