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心に響くこの一冊

『その日のまえに』


重松 清 文春文庫

  僕たちは、いずれ訪れる妻の亡くなる日を、「その日」と呼んでいた。妻が望んだので、病名告知と余命宣告を、夫婦で一緒に受けた。どんなに理屈で納得しようとも、ぬぐい去ることのできない感情。悲しみ、怒り、悔しさ、恐怖、不安、後悔。街で幸せそうな家族連れを見たときの恨めしさや妬ましさ。「生きること」と「死ぬこと」、「のこされること」と「歩きだすこと」を真正面から描ききった、連作短編集。


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