著者は、服役中の無期懲役囚。罪状は2件の殺人。自分は「誤っていないという無謬性を信じ」、計画的に実行された確信犯である。従来の獄中記と異なるのは、著者が「奇跡的な知能レベル」を有していること。そんな彼が、身近な受刑者たちのホンネを引き出している。しかしその実態は、反省や更生とはかけ離れ、「服役をすれば過半数の人は悪徳を教えられ犯罪指数を上げて出所」するというおぞましいもの。