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心に響くこの一冊

『心にナイフをしのばせて』


奥野修司 文春文庫

  今から40年前。1969年(昭和44年)4月。神奈川県川崎市の私立高校で、入学したばかりの加賀美洋君が校舎の裏で惨殺された。刺し傷は47ヵ所にのぼり、鋭利な刃物で頭部を切断されている。犯人は当時15歳のA。Aは、「酒鬼薔薇」少年と同じように<透明>な存在を語り、同じ関東医療少年院に送致されていた。被害者家族は、今もあの事件を引きずっている。その後Aは姓を変え、少年法のおかげで弁護士として社会復帰していた。


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