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心に響くこの一冊

『エンデュアランス号漂流』


アルフレッド・ランシング 山本光伸 訳 新潮文庫

  1915年、シャクルトン隊長が率いる大英帝国南極探検隊は、凍った南極の海の中で難破した。ここから南極探検史に残る壮絶な冒険が始まる。果てしなく続く絶望的な状況と苛酷な試練。対するは、シャクルトンの強力なリーダーシップ、隊員たちのしなやかな精神と衰えない士気。最後のページまで読み通したあとに、巻頭の言葉、「人間に不可能なことを成し遂げさせる何ものかに感謝を捧げて」が、実感できる。


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