零細な町工場の経営者を軸に、都市銀行に勤める女子行員とパチンコで日銭を稼ぐプータローが絡み、「最悪」の事態へ向かって展開、融合していく。「下請けの悲哀」など中小企業をとりまく実状や経営者の心情が微細かつ乾いた筆致で描写されている。ギリギリに追いつめられたところでみせる人間性や矜持の発露、リアリティーのある結末など、救いもある。