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心に響くこの一冊

『天国への階段(上)(中)(下)』


白川道 幻冬舎文庫

 男と女は別れ、女は資産家の男と結婚。男は故郷を捨て、成功を夢見て無我夢中で働く。それから20年余り。男は裸一貫から身を起こし、若手実業家へと成り上がる。不浄の金が栄華をもたらし、殺人をも引き寄せる。逆境に生きた人間にありがちなルサンチマン――。人に抱く憎悪や怨恨の念は、一時期自らの上昇のエネルギーとはなっても、いつしか自分にハネ返ってくるという反作用もある。


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