たった一年間で、東京都の地価が85%も上がったバブルの時代。その真っ只中にいた「地上げ屋」本人が書いた渾身のドキュメンタリー。名うての仕事師、事件師、詐欺師あるいは守銭奴弁護士など、怪しげな人物が跳梁跋扈する。銀行は、「買った値段より高く転売できる先まで、すでに見つけ」て、融資話を持ちこんでいたという。バブルで責めを負うべき者は誰?