経済学者が会社法と資本主義の実体との関連を説き明かし、会社の未来を予言する。いちいち定義を明確にしたうえで、結論と理由をロジカルに展開しているので、読者に親切でわかりやすい。移行期にもかかわらず、なぜ「ジャパン・アズ・ナンバー・ワン」でいられたのかの解明は“目からウロコ”状態であった。かしこい人は、“複雑な現象を単純に理解する”ことができる。