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心に響くこの一冊

『スポーツ批評宣言 あるいは運動の擁護』


蓮實重彦 青土社

 「醜さや滑稽さに人々が無感覚になっている時代」。野球やサッカーなどのスポーツを見て、選手が「美しさ」を体現する瞬間や、状況の「醜さ」を直感できるような感性を高めるべき、と主張する。この感性を、著者は「動体視力」または「知性」と呼ぶ。このような視点は諸事万端に通じ、政治、経済、社会など、あらゆるものの見方、考え方を養える、というのだ。


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