「醜さや滑稽さに人々が無感覚になっている時代」。野球やサッカーなどのスポーツを見て、選手が「美しさ」を体現する瞬間や、状況の「醜さ」を直感できるような感性を高めるべき、と主張する。この感性を、著者は「動体視力」または「知性」と呼ぶ。このような視点は諸事万端に通じ、政治、経済、社会など、あらゆるものの見方、考え方を養える、というのだ。