「天は自ら助くる者を助く」。明治時代の青年を奮い立たせたベストセラーの新訳書である。自助の精神を、訳者は自己実現と解釈。その“竹内流”自己実現とは、「自分の好きなことをやって」「十分に食うことができ」「のみならずその結果が他人によって高く評価されること」としている。他人に依存せず、人に頼らないということは、自由だということである。